「御家騒動」を「おうちそうどう」と読むとカワイイ


photo credit: Håkan Dahlström via photo pin cc

漢字にすると固いけど、ひらがなにすると柔らかく感じる。

似たような感じで、読み方を変えると急にカワイイ言葉がある。

「御家騒動」と書くと跡継ぎだ、遺産だ、隠し子だ、と何かと物騒なイメージだけど、「おうちそうどう」と読んでみるとどうだろう。

「おい、父さんのメガネ知らないか」
「ププ…知らないわよ」
「なんで笑ってるんだ」
「母さん、教えてあげなよ」
「ククク…」
「なんで笑ってるんだ」
「母さん」
「あなた…おでこの上…プププ」

すべらない話にもならない日常の小さな騒ぎ、おうちそうどう。

「御家芸」も「おうちげい」と読むと宴会芸レベルに感じるから不思議だ。「体操は日本の御家芸」というフレーズもオリンピックから急にラジオ体操レベルになってしまう。

「生物兵器」も「いきものへいき」と読めばただの猫の話になる。あの愛くるしさは兵器だと思う。

逆に「いきものがかり」を「生物係」と変換すると、市役所にそんな係あったかな、ぐらい固くなる。

風が吹いている。