本当に「大丈夫」なのだろうか

自分は両親に恩返しができているのだろうか、と、ずっと考えている。

結婚して、子供(親にとっての孫)ができて、それでもずっと考えている。

親は子を想うあまり、気を使ったり、謙遜したり、あまのじゃくになったりする。だから、子にしてみると、本当に喜んでいるのか?といちいち疑ってしまう。疑うの良くないし失礼なことだけど、どうしても気になってしまう。

乱暴に分ければ、親から子へのリアクションは以下の4パターンになる。
 

(1)本当に大丈夫で、子に大丈夫と伝える。
(2)本当は大丈夫じゃないけど、子に大丈夫と伝える。
(3)本当は大丈夫だけど、子に大丈夫ではないと伝える。
(4)本当に大丈夫ではなくて、子に大丈夫ではないと伝える。
 

正直に言うと、僕は(2)のパターンに悩んでいる。一つの優しさの形なのだとは思う。思うのだけれど、それで安心してたら実は違っていた、という経験があるのだ。とてもショックだった。一度(2)や(3)のパターンを経験すると、もうどのパターンなのかわからなくなるのだ。

盆と正月の帰省や、母の日、父の日、敬老の日。節目節目でとても悩む。過ぎてからやっぱり違ったかもしれないと悔やむ。そうやって考えていること自体が孝行のひとつ、と言われたことがある。でも、もうむしろ「呪い」に近い。何をやってもダメな気がする。まして、実家は東日本大震災で被災してしまった。ますますわからなくなった。
 

一連の生活保護の騒動を遠巻きに見ながら、ここのところずっと悩んでいる。
 

僕の父は、母は、本当に大丈夫で、僕に大丈夫と言ってくれているのだろうか。
 

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