知らないあいだに広告が頭に入ってくる日

ちょっと前だけど、大阪府泉佐野市が「市の名前を売却する」と発表してニュースになった。自治体の名前に命名権(ネーミングライツ)をつける。その驚きのアイデアに賛否両論の様子。

で、昨日こんなニュースがあった。

 香川県が展開している「うどん県」キャンペーンに合わせ、JR四国は29日から高松駅(高松市)の愛称を「さぬきうどん駅」にすると26日、発表した。

 同駅構内のすべての駅名表示板(12か所)に愛称のシールを貼り、記念撮影用の愛称看板、駅名スタンプも置く。切符の表記変更も検討する。

JRも「さぬきうどん駅」に変更…駅に愛称表示 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

「JRも」というのは、先日の東武鉄道・業平橋駅→「とうきょうスカイツリー駅」の名称変更を意識してのことかと。そのあとの「快速「マリンライナー」のグリーン車1両をうどん県副知事・要潤さんの写真でラッピングする」というのも衝撃だけれども。
 
うーん…。

目につくもの全てにお金のにおいがつけられる未来って、なんか、息苦しい。

広告は「人の目にとまるところ」にチャンスがある。それはわかるんだけど、なんだろう、こっちにはその気がないのに「俺が俺が!」と自己主張されている感じが、なんか、僕は苦しい。思い込みかもしれないけど。

駅に看板がある、テレビにCMがある、Webにバナーがある。「広告があると知ってるところに見える」のと、市や駅のネーミングライツみたいに「見えるところに広告が入ってくる」のとでは、ちょっと気分が違うのだ。いまは結構、みたいなのができなくなるのがツラい。

ステマ(ステルスマーケティング)とかも話題になってる昨今、そのうち「見るとこ・見えるとこ」みたいな境目もなくなってしまうのかな。もう無意識に頭に入ってくる広告。本当の意味でステルス。

広告が目指すところって、こういうところなんだろうか?
 

そういえば、むかーし、おでこに広告を入れて歩きまわることで広告料を得る男性、みたいなニュースみたことがあるけど、今度は人名もネーミングライツで売られたりするかもしれぬ。

高知東急みたいな。

これダメな例だ。訴えられたんだった。なんかないのか。豊田エリーか。これは普通の苗字か。

なんかないのか。