「日本一予約が取れない店」を作る方法

「日本一予約が取れない」という謳い文句の店がある。

旅館とか料亭とか、予約が取れない=予約殺到=大人気!というわけで、格好の売り文句になってる。3年先までいっぱい!とか。

でも「1日1組のお客様だけ」みたいなとこだとすぐに予約いっぱいになる。そもそもキャパがない。東京ドーム5万人が3年先まで予約がいっぱい!だったらすごい数だけど、1年通しても365組(今年は366組)だし。

「予約が取れない」を言いたいならキャパを小さくすればいい。

なら、もう、そもそも席がないとかだったらどうだろう。予約の取れない詐欺。

開店と同時に「20年先まで予約がいっぱいです」との掲示。「日本一予約が取れない!」と評判となるが、取材は完全シャットアウト。予約は殺到し、お客たちは20年後を待ちわびる。20年後、店は煙のように消え失せる。どんなに美味しい料理なんだったんだろう…どんなに快適なおもてなしだったんだろう…。予約の取れない店は人々の想いの中にだけ存在し、やがて伝説に…。

店が出きた時に生まれた20歳の青年が、両親が予約を果たせなかったその伝説の店の謎を追うため、仲間を集め冒険の旅に出る、というところまで考えた。我ながらまさかRPGになるとは。

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