二足歩行が楽しくて、僕らは大陸を渡った

息子一歳が立って歩けるようになって、約一ヶ月経ちました。

初めは数歩あるいてペタンと座ってましたが、段々と上達して、今はヨチヨチ歩きで部屋の中をずっとウロウロしています。ニコニコしながら、すごい楽しそう。

今までハイハイだったのが立って歩けるようになると、さぞかし楽しいだろうなぁと思う。視界が広がり、行動範囲も広がる。高いところに手が届くようになる。そのうち走ったりジャンプもできるようになる。好奇心がどんどん膨らんでいく。

ということは、人類が二足歩行を始めた時もすごい楽しかったんじゃないだろうか。

二足歩行を始めた人類は、大陸をどんどん歩いて世界中に広がったと聞いたことがある。狩猟の狩場を確保するためとか、いろいろちゃんとした理由があると思うけど、「楽しくて」っていう原人もいたんじゃないかなぁ。

広がる大地、後ろに流れる景色。頬に当たる風、木々の葉の臭い。太陽をつかむように両手をあげて。満月をぼんやり眺めて。朝日に照らされた地平線の向こうが気になって。

全部理詰めで行動したんじゃなくて、「なんかやりたくって」で動いてたと思うと、僕らの祖先も同じ人間なんだよなぁとなんか親しみがわく。