本当はすごい「あったか〜い」

20120112-181523.jpg

「あったか~い」を考えた人は、もっと讃えられるべきだと思う。

自動販売機で温かい飲み物を表す「あったか~い」というラベル。この、「か~い」の部分に疑問やツッコミをいれたり、そのツッコミに共感したりした人はかなりいると思う。「なまあたたか~い」など、ボケの土台にもちょくちょくなっている。「ぬる〜い」とか。

これが例えば「あたたかい」だったら、ここまで注目されなかったと思う。「ホット」ならなおさら。

でも、誰だか知らないけれど、「あたたかい」を「あったか~い」にすることで、人々がツッコむ隙を作った人がいる。

本来はそんな隙、作る必要はない。でも結果、「あったか~い = 自動販売機」という刷り込みが生まれる。「か~い」の部分が広告としての役割を担ったともいえる。

隙を作ることで、人の記憶に残る。

これ、いろんなことに応用が効くような気がする。「じゃんけんでセンター決めんの!?」「140字しか書けないの!?」「松嶋菜々子が真顔でなんでもやってのける!?」などなど。

注意すべきは、あくまで「隙」でなければならないこと。「谷」レベルまで空けると空回りしてしまう。狭すぎず、広すぎず。「隙」の微調整が成功のカギを握っている。

「あったか~い」を考えた人は、もっと讃えられるべきだと思う。
 

1件のコメント

コメントは停止中です。