2012年、ありがとうのご挨拶

いつもイノミスをご覧いただきありがとうございます。

もうすぐ2012年もおしまい。

今年はいっぱいブログを書こう、と年始に思いつき、コントとか真面目な話しとか、とにかくよく書きました。今年書いた記事の数は254本。総記事数は952本。

アクセス解析を見てみたら、今年一年でPVが28万アクセスありました。東京ドーム(5万人収容)の約6回分。見られてる。めっちゃ見られてる。こわい。

ラジオやりたいとか、なんか企画立てたいとか、思いついてもできなかったことがあるので、来年はなにか一つでも新しいことを動かそうと思います。動かします。動くよ。こいつ…動くぞ…!(中途半端なガンダムの知識)

来年もよろしくお願いいたします。

それでは、よいお年を。

お確かめください

「1820円になります」
「あー……1万円札しかない……これで」
「1万円お預かりします。大きいほう1000、2000、3000、4000、お確かめください」
「え」
「お確かめください」
「いや足りないでしょ」
「お確かめください」
「だから足りないでしょ、1000、2000、3000…5000円札…!?」
「8000円になります」
「えっなにこれ」
「お後、180円になります」
「ねぇなにこれ」
「お確かめください」
「さっきの」
「お確かめください」
「……100……80円です」
「こちら、お品物になります」
「ねぇさっきの」
「右手をお確かめください」
「えっ……あれ」
「胸ポケットをお確かめください」
「……100……80円です」
「袋にお入れいたしますか」
「それどころじゃないよ」
「袋にお入れいたしますか」
「180円が瞬間移動したよ」
「袋に」
「お入れしてよ。お入れして」
「こちらです」
「うん入ってる。入ってます!これは!僕が!買った!品物です!」
「レシートはご入用ですか」
「あれ、お確かめは…」
「レシートはご入用ですか」
「…」
「…」
「あ、なんかすいません…興奮しちゃって…」
「レシートは」
「ください」
「お確かめください」
「きたっ!」
「お確かめください」
「はい!確かに…これは僕の買い物のレシートです!裏も…白くて、透かしても…なにもないです!どうぞ!これどうぞ!」
「それでは返品処理をいたしますのでお品物をお預かりします」
「うんうん」
「お待たせいたしました。代金1820円になります」
「すごーい!レシートがお金になったー!」
「お確かめください」
「今日はいいもの見たー!ありがとう!ありがとう!また来ますね!」
「ありがとうございました……お確かめください」

仕事納め百景

deskwork

「くそぉ、一足遅かったか。ルパンめまんまと納めおって」
「いえ、あの方は何も納めなかったわ。私のために働いてくださったんです」
「いや、奴はとんでもないものを納めていきました…あなたの仕事です」
「!…はい」

ある会社が年末を迎えた。
社長は社員たちに速やかに仕事を納めるように、指示しなければならなかった。
社長は、それぞれの外国人社員にこう言った。
アメリカ人には「仕事を納めればあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「仕事を納めればあなたは紳士です」
ドイツ人には「仕事を納めれるのがこの船の規則です」
イタリア人には「仕事を納めると女性にもてますよ」
フランス人には「仕事を納めないでください」
日本人には「みんな納めてますよ」

「仕事は会議室で納めるんじゃない…現場で納めるんだ!」

メロスは激怒した。
必ず、かの仕事を納めなければならぬと決意した。
メロスには社内政治がわからぬ。
メロスは、ヒラの社員である。
キーを叩き、合間に遊んで暮して来た。
けれども納会に出るビールの銘柄に対しては、人一倍に敏感であった。

「納まれ、納まりたまえ。さぞかし名のある仕事の主と見受けたが、なぜそのように荒ぶるのか」

イエスが歩いていると一人の男が社員に石を投げられていた。
理由を尋ねると「この男の仕事が納まらないからだ」と答えた。
それを聞いたイエスは「この中で定時までに仕事を納めた者だけが石を投げなさい」と言った。
すると石を投げる者は仕事に戻り、イエスは会議室に忍び込んで先に納会のビールをあけた。

(記者から「あの時の自分になんと言いたいですか」と聞かれて)
 市川海老蔵「仕事を、納めなさい」

「おっとそこまでだ」
「くっ…」
「両手をゆっくり上にあげるんだ」
「…」
「どうやらお前も仕事の納めどきのようだな」
「…(ニヤリ)」
「あん?」
「まだ終わらないさ。今ごろ仲間が明日からの計画を立てている。もう止められない」
「なん…だと…!?」

仕事「これで納まったと思うなよ!」

グッバイ、スクール・デイズ

ドアを開けると、机と椅子ばかりのガランとした空間が目に入った。どうやら一番乗りらしい。委員長もまだ来ていない。

一番後ろの、このまえまで座っていた自分の席に座ってみる。

このまえといっても、あの式典(名前を呼ばれて証書をもらうアレだ)から1年と少しか。長かったような、あっという間だったような。たった1年だと言うのになんだか狭く感じる。成長したから?

あれから1年と少し。短いけれど、ギュウギュウに詰まった、濃い1年だった。

新しく始まった仕事は、新人だなんて言わせないくらい激務だった。平日は遅くまで働いて、土日もない有様。慣れない作業服も着たりした。そしてとにかく謝ってばかり。ブラック企業、という言葉が頭に浮かんでは消えた。

世の中は不景気だった。風も冷たかった。仲間には若くしてセンセイになった奴もいれば、無職になった奴もいた。人生いろいろ、ってやつだ。

そしてオレ。「ブラック企業」を「卒業」して、明日からちょっとだけヒマになる。これも人生いろいろ、なのか?

一番後ろの席に座ってぼんやり考える。まだ誰も来ない。

そういえば、学校を意味する「School」には「群れ」という意味もある、って誰かが言ってたっけ。体育館に規則正しく並んだ生徒たちを思い浮かべる。なるほど、群れだ。学校を卒業したところで、群れているオレたちはまだSchoolにいるってわけだ。メダカの学校は川の中ってか。ドジョウもいるかな。

そろそろ時間だ。みんなも来る頃だ。

あぁ、群れから出ていくやつもたくさんいたな。あいつらは未来に何を期待していたんだろう。

廊下からドヤドヤと足音が聞こえる。パーティが始まる。自由という名のパーティが。いや、始まりじゃなくて、これは終わりなののか?それはまだわからない。

目を閉じる。

もうすぐあいつが総理大臣になる。

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※ネタ元:
何思う野田氏 首相指名選挙前の議場にポツン・・・ : 2chまとめブログ はぅわ!

※注:
あの式典 → 天皇が内閣総理大臣を任命する親任式
パーティ → party(通常のパーティーの意味の他に、”政党”という意味もある)

「最後のガソリンスタンド」の他業種参入を考える

車で遠出すると「最後のガソリンスタンド」という看板に出会うことがある。

これから山道を抜けるぞ、というときに、この先しばらくガソリンスタンドないですよ、いまのうちに満タンにしたらどう?という注意&アピール。確かに山道でガス欠したら大変。ありがたいことである。

でも山道に入るんだから、最後になるのはガソリンスタンドだけじゃないと思う。他の業種もアピールしたっていい。看板作ったらいい。

これから山に入る。海の幸はしばらく手に入らない。寒ブリが美味しい季節。どうする?

ここを抜けるとしばらくライオンズマンションはない。あのライオンにまたがるなら今だ。どうする?

今日のactが誰かチェックはしていたか?並ばなくてよいか?

いまジョーズに乗るか?それとも山の向こうにもう一つあるのか?

最後のカーブを曲がったら直線勝負。覚悟はよいか?

いま思いついたけど、F1のコースに「わき見運転するな」って看板を立てたらいいのにと思う。「事故多発!」みたいなの。