ピラミッド作りはゲームの悪影響を受けなかったのか

 
ゲームは子供に悪影響を及ぼすのだ、という話題がちょくちょく出てくる。

ゲームと現実の区別がつかなくなって暴力的になるのだ、だとか、リセットボタンを押すように命を扱うのだ、とか、なんかそんな感じのお話。僕が子供の頃、ファミコンが流行りだしたあたりから言われている。コーラを飲み過ぎると骨が溶けるよ、みたいな噂と同じくらい昔だ。

でもファミコン以前に「ゲーム」自体は相当昔からある。

たとえばバックギャモン。あの、ギザギザが描かれた盤面の、すごろくの西洋バージョン(←よく知らない)

調べてみると、バックギャモンの歴史は古代エジプトにまでさかのぼる。「セネト」という遊技盤が由来とされていて、「セネト」の遊技盤はツタンカーメン王の墓からも発掘されているらしい。(※参考:バックギャモン – Wikipedia

ツタンカーメン王の墓って王家の谷だ。ピラミッドもあるぞ。王様の墓にゲームが入っているくらいだから、民衆への影響なんて相当なもんだろう。ピラミッド作りにゲームの悪影響はなかったのだろうか。

・ゲームと現実の区別がつかなくてうまく石が運べないと仕事を投げ出す。
・ゲームと現実の区別がつかなくてサイコロの目だけピラミッドの石を運ぶ
・ゲームと現実の区別がつかなくて奴隷で人間バックギャモンを始める
・ゲームと現実の区別がつかなくてピラミッドの石を4つくっつけて消してしまう

最後のはぷよぷよだ。今のゲームだ。

っていうか「石を下から順番に積んでいって山を作ろう」という発想自体がそもそもゲームっぽい。

結局人間ってなんにも変わってない。
 

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