「その、まさかだよ」

「その、まさかだよ」って言ってみたい。

個人的に言ってみたい台詞上位に入る「その、まさかだよ」驚きで声を失う相手、そこにかぶせて自分は最初から知っていたのだよと優越感をもって繰り出される「その、まさかだよ」、たまに悪役が使うけど、ちょっと言ってみたい。

しかしなかなか言う場面がない。理由は色々あるけれど、特に厳しい条件が相手が「まさか…」と言わないといけないところだと思う。驚いたとしても「まさか」と言ってもらわないと「そのまさか」が使えない。

どうしたらいいだろう。

—-

「あのさ、金太郎の歌の出だしってなんだっけ?」
「は?えーっと、♪まーさかり…」
「その、まさかだよ!」

—–

「あのさ、中森明菜『DESIRE』のサビってどんなんだっけ?」
「は?えーっと、♪まっさかさーま」
「その、まさかだよ!」

—-

「問題。松平健の名字と名前の最初の一字を入れ替えると?」
「けつだいら まん!」
「では草刈正雄では?」
「まさかり…」
「その、まさかだよ!」

—-

全部だめだ。そういうことじゃない。そのまさかじゃない。まさかりじゃない。
 

1件のコメント

コメントは停止中です。