初恋ソムリエ

  • 著者/訳者:初野 晴
  • 出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2009-10-02 )
  • 単行本:260 ページ
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廃部寸前の弱小吹奏楽部に所属する穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽部の甲子園「普門館」を目指して日々練習を重ねる二人に、難事件が?

『退出ゲーム』(→感想)の続編。音楽室の侵入者を追う「スプリングラフィ」、地学研究会の部長を捕まえる密命「周波数は77.4Hz」、一ヶ月の間に席替えを三回も行ったあげく自宅謹慎になった教師の謎「アスモデウスの視線」 、寓話で語られる埋れた初恋の記憶「初恋ソムリエ」、の4編からなる短編集。

学園モノの日常の謎モノなのだけど、事件の関係者がみんな天才・奇才・曲者ぞろいですごい楽しい。前作のようなミステリ的なサプライズよりも、登場する学生たちの癒しと再生に重きを置いてある感じ。

たぶんその「癒しと再生」要素だけ取り出したらベタな展開になるのだろうけど、奇妙な事件・奇特な人物・奇抜な真相のおかげでそのベタさが薄皮に包まれているなぁ、と思った。目くらまし、というか。

新メンバーが増えてきた吹奏楽部に今後も期待大。あといかにも初恋っぽい表紙ですが、表題作の「初恋ソムリエ」はお年寄りが40年くらい前の初恋の記憶を辿る話なので、なんかちょっとズルいと思ったりして。

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  1 コメント

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