がばいばあちゃんを宮城に持ち込む

ちょっと前にまたテレビで「佐賀のがばいばあちゃん」をやっていた。お馴染み島田洋七の祖母の逸話である。

「がばい」は佐賀の方言で「とても」「非常に」という意味らしい。元々は「すごい」という意味はないそうだ。なので標準語に直すと、

「佐賀の非常におばあさん」

一気にすごくお年を召した感じになってしまう。非情なおばあさんじゃなくてよかった。まさに消されたライセンス(年金手帳)だ。洒落にならない。

ところで我が郷土、宮城県の仙台弁だと「がばい」と同じ意味を持つ方言は「いきなり」になる。例えばとても美味しい、は「いきなりうまい」なのだ。突然美味しくなったわけではない。

なので、「佐賀のがばいばあちゃん」を宮城に持ってくると、

「宮城のいきなりばあちゃん」

になってしまう。なんか交差点に急に飛び出してきたみたいだ。

襖の陰からいきなりばあちゃん。授業中にいきなりばあちゃん。デート中にいきなりばあちゃん。早朝いきなりばあちゃん。笑ってはいけないいきなりばあちゃん。

もう、ただのショートどっきりの画しか浮かばない。やっぱり佐賀に返そうと思う。

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