ふりかけ詐欺にご注意ください

「ふりかけかけても振り込むな」というキャッチコピーを掲げ、警視庁のマスコット・ピーポくんが振り込め詐欺防止を訴えながら、道行く人にふりかけを配った、というニュースを見た。

標語としては「焼き肉焼いても家焼くな」レベルではあるが、このままでは「ふりかけは詐欺とは無関係」というイメージを植え付けないだろうか。

この心理を逆手にとった「ふりかけ詐欺」が出るとしたらどうなるだろう。

一人暮らしのお年寄りの元にかかってくる一本の電話。昼ご飯の支度を中断し受話器を取る。「品川署のものですが」警察?警察がうちに何の用?高まる緊張感。

「実はお宅の息子さんの○○さんがいま署で取り調べを受けていまして」
「息子が!どうして!」
「それは追々お話します。ちょっと弁護士に変わります。」
「○○さんですか。弁護士の佐藤です」
「息子は!息子は!」
「落ち着いてください。息子さんはいま取調室で昼食をとろうとしています。ところが、困ったことになりましてね…」
「ど、どうしたんですか?」
「昼食の白飯にふりかけをかけると言ってきかないのです。」
「…ふりかけ…ですか?」
「警察にふりかけはありません。かける、だめだの押し問答で取り調べが進みません。ここだけの話、この状態が続けば確実に警察の心証が悪くなります。最悪、罪が重くなるかもしれない」
「そんな…!」
「ここでお母さんにお願いです。私はこの場を離れるわけにはいかない。代わりにふりかけを届けていただきたいのです」
「ふりかけを、ふりかけをかければ息子は…」
「そうです。至急お願いできますか」
「わ、わかりました」
「助かります。よろしくお願いします」

近所のスーパーに急ぐ。店内に入り、ふりかけ売り場へ。「ふりかけないで!」とピーポくんが警告している貼り紙も目に入らない。レジにふりかけを持っていき、もたつきながら支払いを済ませる。息子が…!息子が…!

一方その頃、無人となったお年寄りの家に忍び寄る、空き巣の姿があった…。

皆さま、ふりかけ詐欺にご注意ください。あと、対策としてスーパーからふりかけが撤去される可能性があるので、今のうちにふりかけを買いだめておくことをお勧めします。

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