ハートフル・コンタクトレンズ

以前、「視力がよいのでコンタクトレンズのチラシは必要ないのだが、そのことをチラシ配りの人にそれとなく伝えたい」という話を書いた。

先日、街を歩いている時にコンタクトレンズのチラシ配りの人に遭遇。勇気をもって、そして、申し分なさもニュアンスに含ませて、「裸眼なので…」と言ってちゃんと断ってみた。

ノーリアクションだった。

考えてみれば、コンタクトレンズを売る側からすればそんなことは関係ないのだった。ただの自己満足であった。自分は何を期待していたのだろう。お恥ずかしい話である。

とは言え、裸眼(両目視力1.0)の自分にコンタクトレンズを売られても困ってしまう。目になんかいれるのは怖い。

妻に贈るとか?

「ただいま。ケーキ買ってきたよ」
「あら、めずらしい」
「あ、いいよ、僕が切るから…はい。」
「ありがとう。いただきます…(ガリッ)…え、これって…」
「いつも…ありがとう」
「あなた…」

みたいなことだろうか。

「鏡の中の君の顔が、僕が見ている君の顔のように、はっきりと美しく見えるようにと思って」

そんなハートフルストーリー。

でも「ガリッ」の時点でレンズがもうダメになっている気がする。

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