『東京3大たい焼き』を1日で食べ歩いてみた

先日、趣味:食べ歩きのホラー好き、松本楽志@天使の階段に誘われて、「東京3大たい焼き」を食べ歩く機会があったので、その模様をお伝えします。老舗の1匹焼きのたい焼きを1日で回るツアー。果たしてどんなたい焼きが待っているのか。

以前、『たい焼きの魚拓』という本を読んだことがありました。

曰く、昔は1匹づつ金型で焼いていたけども、1匹焼きは時間も手間もかかるため、いまやたい焼きは鉄板などで大量生産できるように変わっている。『たい焼きの魚拓』ではこの1匹焼きを「絶滅寸前の天然物」と扱って、今も1匹焼きで焼き続ける老舗のたい焼き屋のたい焼きを魚拓という形で残していたのでした。今回行く3大たい焼きのお店は全部この1匹焼きとのこと。天然物です。

僕自身はたい焼き自体には全然詳しくないので、回るルートはすっかり人任せ。今回行く「東京3大たい焼き」と呼ばれるお店はこちら。

  • わかば(四ツ谷)
  • 柳屋(人形町)
  • 浪花家総本店(麻布十番)

この他にひいらぎ(恵比寿)、ダ・カーポ(五反田)という、5軒を1日で回っていきました。
 
 
■11:30 四ツ谷集合

最初のお店は四ツ谷の「わかば」。指定された待ち合わせ時間で合流し、お店に向かいます。
 

この日は平日なのですが、既に行列が出来ていた。
 

「創業昭和二十八年」とのこと
 
たい焼き屋のイメージって、若い兄さんが鉄板に生地をジャー、みたいな感じだったのですが、1匹焼きだと一つ一つの金型に神経を行き届かせて、生地を入れたりひっくり返したりしないといけません。割とゴツイ感じのいかにもザ・職人といった方が2名、フル稼働でたい焼きを焼いています。ちなみにこうして一生懸命文章で書いているのは、その貴重な場面をもう写真に撮り忘れたからです。
 

こちらが「わかば」のたい焼き。1匹140円。
 

しっぽまでアンコぎっしり。
 
焼きたて熱々をほうばってみれば、もちろん美味しい!甘さは控えめで、すぐに2個目も食べれそうなほど。皮は薄くてアンコがすけている部分があるほど。焼きたてなのでパリっとしています。後からわかったんですが、たい焼きからはみ出た周りの部分(「バリ」と呼ぶらしい)がほとんどなくて、綺麗な魚の形になってる。
 
 
■12:10 四ツ谷→水天宮

うめ~と余韻に浸りながらももう移動。

思ったよりも時間が押したため、次に行く予定だった浪花家総本店(麻布十番)ではく、昼飯を予定していた水天宮まで移動。四ツ谷→(丸の内線)→永田町→(半蔵門線)→水天宮というルート。

水天宮にとりわさ丼のうまい店がある…と聞いて期待していったものの、まさかの営業終了。まだ12時半なのに売り切れ!
 

ショックのあまり近くに停めてあったクラッシックカーを撮ったりしました。なにこれ。
 
近くにランチもやっている居酒屋があり、そこで鳥唐揚げ定食を食べて鶏肉への欲求を満たすも、ご飯お代わりし放題という罠にかかり、お腹までいっぱいに満たしてしまう始末。これからあと4匹もたい焼きを食べるのに…。
 
 
■13:30 柳屋(人形町)
 

人形町の甘酒横丁にある「柳屋」へ。ここもすごい行列。一見そんなに並んでないけど、店内で列が折り返している。
 

並んでもらってる間に近くの薬局で変な看板を見つけたりする。口と体の大きさに大して臭いは2倍しか違わないのか。どんだけ口は臭いのだ。
 

それはともかく、こちら焼いている様子。1匹づつの金型に生地をいれて火にかける。焼けたら上の網へあげる。ただよう甘い匂い。
 

袋。オレンジ色のロゴがかわいい。
 

先程の「わかば」より甘く、バリも固くパリパリしている。食べ比べてみると違いがわかるなぁ。本当は焼けた直後はバリがもっとついてるんだけど、焦げもあるのでおばさんが手で一つ一つバリをちぎっていました。
 
 
■14:15 水天宮→麻布十番

浪花家総本店(麻布十番)へ向けて移動。水天宮→(半蔵門線)→清澄白河→(大江戸線)→麻布十番というルート。到着するともう15時近い。
 

なのにランチタイムののぼりが出ている店があったり。というか「ランチタイム」しか書いてないのどうなのか。
 
 
■14:55 浪花家総本店(麻布十番)
 

浪花家総本店へ。「浪花家」で「総本店」なので、いかにも古めかしい店構えを想像していたけど、割と綺麗なお店。2階にはカフェもある。
 

全然人がいないので、並んでいない!ラッキー!と思ったら、実は30分待ち。お店の人に名前を告げて、30分後に来てねというシステムだった。(30分後に受け取りにきたら今度は「50分待ち」になっていた。恐るべし)
 
30分待っている間、麻布十番をうろうろする。
 

一瞬「仲間由紀恵」かと見間違う、港区議員のポスターを見つけたり、
 

中華料理屋なのに店名が「エリート」って、と突っ込んだりして、

で、30分待ちに待ったたい焼きがこちら。


もう、アンコが出ますよ!出ますよ!という透け透けぶり。
 

中身ぎっしり。しっぽの先まで詰まっていました。これまた旨い。本日3つ目だけど、全然食べれる。3店の中では一番甘いような?
 
 
■15:40 麻布十番→恵比寿

歩いて六本木まで行けばいいのに電車に乗りたくて 麻布十番→(大江戸線)→六本木→(日比谷線)→恵比寿 と移動。

大江戸線の一番深いところを一駅だけ乗ったため、延々地下に降りてすぐに延々地上付近まで出るという無駄移動。歩いて六本木に行っても変わらなかったのではないか。
 
 
■16:20 ひいらぎ(恵比寿)

駅から歩いて5分強、ひいらぎに到着。場所柄か時間帯か、待ち時間なしで買えました。
 

顔に愛嬌があってかわいい。まるっこい胴体に跳ね上がったしっぽ。本当にいろんな形があるんだなぁ。しかし4軒目ともなるとお腹が膨れてくる…。
 
 
■16:55 ダ・カーポ(五反田)
 

山手線で五反田へ。「CD・LP・輸入雑貨」とあって、店頭に「たい焼き」の垂れ幕。何がなにやら。

中に入ってみると、狭い店内に中古CD/LPと雑貨がひしめいていて、カウンターでたい焼きの注文を受け付けていました。カオスだなぁ。たい焼きが焼けるまで、店の中の雑貨を眺めて過ごす。
 

焼きあがったたい焼きがこちら。しっとした出来ばえ。くちびるがくっきり。
 
お店の方から「頭の方から食べてくださいね」とアドバイスあり、また「しっぽは箸休めに」ということが書いてあったりして、なんだろうと思ったらしっぽの部分にアンコとは別に梅肉が入ってました。(しかし、僕、梅が食べられないので最初何を食べたかわからずパニックに…)
 
 
以上、5軒。一日でウワーッと回ってきました。たい焼きなんてそんなに変わらないんじゃないかなぁ、と思っていたけど、食べ比べてみると意外に違いに気づいたり、同行者と意見交換ができたり、なかなか面白かったです。まだまだたい焼きは奥があるらしく、行けなかった店などあったみたい。第二弾もあるかもしれません。

さすがに晩御飯はしばらく食べれなかったですが…。

で、この後、横浜に移動してリアル脱出ゲーム「廃倉庫からの脱出」に参加したのですが…開催中につきまだネタバレNGなので、レポートは後日に。

10件のコメント

  1. わかばの美味しいたいやき食べたんでぇ!http://t.co/UZJs2ZW(上司がURL教えてくれたw) 吉祥寺の天音のたいやきも美味しい!!

  2. 東京 3大 たい焼き http://t.co/kGFifM5z RT @chilime: たい焼き売ってないかな~。食べてよし、おてて暖めてよし、眺めてよしのお利口さんなんだよね(*´∀`*)関東だとどこのたい焼きが美味しいんだろう?

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