「ノックスの十戒」をことごとく破ってみよう

探偵1「屋敷に呼ばれた我々探偵たちは、鍵のかかった書斎で死んでいる大富豪を発見する。死因は後頭部の打撲。恐らく即死だ。」

探偵2「密室殺人かのように思われた事件であったが、あっさり秘密の抜け穴を発見した我々探偵たち。犯人はここから外へ出たに違いない」

探偵3「タイムマシンを用いて犯行前の書斎に飛べば、犯行を未然に防げるはずと提案し、我々探偵たちは過去へと飛んだアル」

探偵4「天井に空いたワームホールから、犯行前の書斎に落ちた我々探偵たち。尻をさすりながら立ち上がると、たった今落ちた地点に大富豪が後頭部を打って倒れているのを発見する。」

探偵1「俺じゃないよ」

探偵2「俺じゃないよ」

探偵3「俺じゃないアル」

探偵4と見せかけて実は探偵1「俺じゃないよ」

探偵5「ていうか俺犯人かも。めざましの占いで言ってた。」

助手 「僕は最初から知ってたけどね。」

ネタ元:【アンチノックス賞】ノックスの十戒にことごとく抵触するミステリ短編を書いてください。 条件は「アンチノックス」です。ノックスの十戒が破られていれば、それ以外の点.. – 人力検索はてな

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【ご参考:ノックスの十戒(wikipedia)】
1. 犯人は物語の当初に登場していなければならない
2. 探偵方法に超自然能力を用いてはならない
3. 犯行現場に秘密の抜け穴・通路があってはならない
4. 未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
5. 中国人を登場させてはならない(当時、黄禍論を背景として中国人が悪事を行なう低俗なスリラーが横行していたためとされる)
6. 探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
7. 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
8. 探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
9. “ワトスン役”は自分の判断を全て読者に知らせねばならない
10. 双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない