7つの金塊

彼は緊張していた。同時に高揚もしていた。これまでうまくやってきた。明日で全てが終わる。来るべき明日に備え、彼はいつもより早くベッドに入り、眠りの訪れを待っていた。

0時を回ったころ、枕元にあった7つの金塊が光を放った。突然の光に驚く彼。まぶしさに耐えながら目を開くと、そこには龍が現れていた。

龍は彼に向け、どんな願いでも一つだけ叶えてやると言う。

彼は迷いなく、もう一つさらに金塊が欲しいと願った。
 
 
こうして、フェルプスは競泳で8冠を達成したという。