MYSCON9の参加受付は今週末23日(土)から

毎度おなじみミステリファンの巨大オフ会、MYSCON9の参加受付がいよいよ始まりますよ。
→公式サイト(http://myscon.net/)

昨年同様昼夜の二部構成。昼のゲスト一組目に近藤史恵先生をお招きし、杉江松恋さんによるインタビュー企画を行います。『サクリファイス』(→感想文)はオススメ本ですからねぇ。どんなお話が聞けるか楽しみです。

ゲスト二組目は絶賛交渉中。夜の企画も地下で進行中でございます。昼・夜どちらか片方での参加でもOKです。
 
 

ピエロのことなら

↑にGoogleAdsenseという、「サイトの内容に関連する内容の広告」を貼っているのですが、ここ最近ずっと『ピエロのことなら』という広告が出てるのが気になる。

確かに「ゴールデンスランバー」の感想に「重力ピエロ」という単語はあるけど、他に心当たりがない。全然ピエロに関係ない。それだけで『ピエロのことなら』と言われても。ピエロ請負人みたいに言われてもだ。

それともうちはピエロ必見のサイトということなのか。うちのサイトの何がサーカスで使えるというのだ。

あぁ、しかしこんなにピエロピエロ書くとまたピエロサイトと思われてしまう。もうどうしたらいいんだ。

道尾秀介『ラットマン』

前々作『片眼の猿』、前作『ソロモンの犬』→感想と来て本作『ラットマン』。猿・犬・ネズミて、干支か、とツッコミたくなるところだけどもまぁまぁまぁ読んでくださいよ。道尾秀介の最新作にて、これまでの最高傑作であります。

姫川はアマチュアバンドのギタリストだ。高校時代に同級生3人とともに結成、デビューを目指すでもなく、解散するでもなく、細々と続けて14年になり、メンバーのほとんどは30歳を超え、姫川の恋人・ひかりが叩いていたドラムだけが、彼女の妹・桂に交代した。そこには僅かな軋みが存在していた。姫川は父と姉を幼い頃に亡くしており、二人が亡くなったときの奇妙な経緯は、心に暗い影を落としていた。
ある冬の日曜日、練習中にスタジオで起こった事件が、姫川の過去の記憶を呼び覚ます。――事件が解決したとき、彼らの前にはどんな風景が待っているのか。

タイトルの「ラットマン」とは、見方によって人の顔に見えたりネズミの顔に見えたりする”多義図形”の名称(→こちらの下のほうで現物が見られます)。あんなに叙述トリックを仕掛け続けた作者が、「人はありのままのものを見ているわけではない」という警句を改めてタイトルにすえてるわけですよ。

姫川の過去の事件と現在の事件を絶妙に組み合わせ、二層三層に「ラットマン」を仕掛けてくるそのミステリとしての出来に舌を巻きっぱなし。それでいて、登場人物たちの「青春の終わり」を描き出すそのストーリーテリングの絶妙さ。読了後の余韻にひたり、読み返してまた唸り。

過去も未来も、男も女も、真相も犯人も、目にしたありのままではない。グラグラ揺れる視点とやがて訪れる終わり。早くも2008年の収穫。道尾秀介、どこまで上り続けるのだろう。

『人のセックスを笑うな』ビジネス編

最近映画化もされた山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』。

このタイトルを目にするたびに、そのインパクトに感心する昨今です。強い禁止を謳いながらも、そうだよ笑うなよなぁという共感たるや。

このインパクトを他にも応用できないだろうか。例えば、ビジネス書のタイトルにしてもそれっぽくなるような気がする。

・『人のライフハックを笑うな』
・『人のマネジメントを笑うな』
・『人のプレゼンを笑うな』
・『人のスーツを笑うな』
・『人の年収を笑うな』
 
笑われっぱなしである。なんかいじめられてる気がしてきた。笑うなよ、笑うなって!やめろよ、俺の源泉徴収票返せよ!

人のガッテンを笑うな

先日、初対面の人と飲む機会があり、学生時代はどんなアルバイトをしていたか?という話題になったのです。

僕は日雇いの展示会搬入なんかをしていたので、その辺りの話をしたのです。それを受けて、相手の方は「ガテン系の仕事ですか?」と聞こうとしたらしいのですが、どうもいいまつがってしまい、

「ガッテン系の仕事ですか?」

と聞かれました。ガッテン!ガッテン!

いや、そりゃもう、「ガッテン系の仕事」なんてかなり限られると思う。

・立川志の輔に外野からツッコム。
・最後にフリップで感想をまとめる。
・内容いかんにかかわらずガッテンを2回たたく。

完全に山瀬まみの仕事じゃないか。
 

逆に「ためしてガテン」を考えてみるのもなかなかに興味深い。「あなたのタイル貼り、ホントに正しい?」とか。