JTの中吊り広告大人たばこ養成講座でおなじみのイラストレーター・寄藤文平が「死ってなんだろう」という疑問を絵で考えていく本。
哲学書から白書まで、死に関する膨大な資料を引用しながら、様々な「死」が独特の柔らかなタッチで描かれています。国や文化による死の受け止め方の違いを描いた「死のカタチ」、人はどこで死ぬものなのか「死の場所」、古今東西の人物が死ぬまでのストーリーを書いた「死のものがたり」など。細かな絵柄でポップに描かれたイラスト達が死を語るアンバランスさが、”死を考える”という重くとりがちなテーマを軽くしてくれる役割をしてくれます。
一人称でも二人称でもなく、死の実際を床に広げて、「こうなってるみたいだ。自分はどうなるのかな。」と結論を出さずに俯瞰する、きっかけ作りの中身になってます。真剣に対峙する、というより、ちょっとサンダル履いて覗いてくる、という気軽さがいい
絶対いつかくる自分の死がどんなカタチになるのか、死と向き合うための入門書になるんではないでしょうか。普通にイラストだけ見ても楽しいです。質量は軽いが中身は重い、大人の絵本ですな。
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