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古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』

2006 年 2 月 8 日

ベルカ、吠えないのか? ベルカ、吠えないのか?
古川 日出男

文藝春秋 2005-04-22
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4頭の軍用犬からはじまる、20世紀戦争の記録。イヌよ、イヌよ、お前たちはどこにいる?

1943年、アリューシャン列島に置き去りにされた4頭の軍用犬から始まる、犬たちの大河物語。子孫が子孫を産み、世界中に広がっていく戦いの血。第二次世界大戦、ベトナム戦争、アフガンと戦地に赴くものから、ドッグショウ、野犬、マフィア、果ては狼と交わるものまで。同じ血を持ったものが地球上で交差し収束する、その数奇な運命たるや。

近代世界史と共に展開するイヌの年代記が、もー圧倒される壮大な物語。熱い文体に血をたぎらせて、地を駆け、唸り、宙を見上げる凛々しさ、そのイヌの姿にどっぷり惚れる一冊。あー、かっこいい…。

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