ドッグイアーの限界を探る

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本や雑誌のページをマーキングするためにページの隅の方をちょっと折ることを、折れた様子が犬の耳に似ていることから「ドッグイアー(dog-ear)」と呼ぶ。でもちょっと折れただけで犬の耳ってのも大袈裟な話である。ここはもっと大胆にマーキングしたい。

というわけで今回は日本の伝統芸能である折り紙を使って新しいマーキングを探ります。

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普通ドックイアと言うと写真のようにページの隅を折ったものである。後からこのページ見るわ、という意思表示。通販カタログを読みながら折っていく人も多いでしょう。

で、今回はこれを折り紙にするわけですが、さすがにこのままでは無理で、ハサミを入れないと折れない。しかし完全に切り取ってしまってはマーキングの意味がない。というわけで必ず一部分は本体にくっ付いているように作ります。作るとも。

まずはこちら。

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微妙になじんでいるけども…

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鶴です。

ちゃんと羽根の部分が繋がっています。なかなかに優雅なたたずまい。しかし、これはまだ基本形。

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4連鶴にしてみました。こちらのページによると「風車」という型になるらしい。

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しかしページを捲るとダラーンとなってしまう。優雅から一変、このだらしなさ。テクニックに溺れると大切なものを見失ってしまう。

鶴は優雅だけども、実はドッグイアーそのものの問題点を継承したままなのである。それは本を開くときには目印となるが、本を閉じているとどの辺にマークしたかわからないこと。ちょっとでもページからはみ出ていたら、しおりを挟んでいるみたいにすぐ分かるんじゃないか。

というわけで次はこちら。

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兜。

端午の節句に作ろうと思い立つけど毎年必ず折り方を忘れていることでお馴染み。

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本を閉じるとちょっとはみ出る!

これでもちょっとしかでない。ここまで来たらもっと大胆にいきたい。俺が俺がと飛び出したい。なんかないだろうかと少ない折り紙の記憶を探り、ついに行き当たったのがこちら。

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やっこさん。

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なんか、思いのほか可愛いマスコットになっている気がする。しかも繋がっているのでページを捲るとちゃんと付いてくる。ちょっといじらしい。邪魔かもしれないが気にしないでおきたい。

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そして本を閉じてみるとこの目立ちよう!しおりとしての役割を十分に果たしておきながら、まるで布団で寝ているかのような姿。寝息まで聞こえそうです。
 
 

いかがだったでしょうか。ただでさえ品数豊富な通販カタログが、ちょっとの工夫でさらにおもちゃ箱的存在になるというの新発見。あとはページの隅に目的の商品が載らないことを祈るばかりです。みなさんもぜひお試しあれ。
 
おまけ

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いちおう犬も作ってみました。

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