ベランダに毎日置かれるペットボトル、密室で割られたスイカ割り用のスイカ、無人のオフィスにかかってくる電話、事故現場に何台も呼ばれるタクシー。困る人々を横目にして、ひょっこり現れ達者なべしゃりで煙に巻く、童顔で低身長、年齢不詳で神出鬼没、謎を解くのは猫丸先輩。
タイトルどおりまさに「空論」の短編集。ロジカルに結論を導き出すのではなく、あくまで推論で場を収める猫丸先輩。前作『猫丸先輩の推測』でも見られた展開がますます加速しております。もはやキャラ勝負なのかしらん。
全編、登場人物の一人称語りであり、考えたこと思ったことを延々各場面が多いので、内容が薄まってしまうのがちょっと残念。もはや落語っぽい。声に出して読みたい猫丸先輩。
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