落語ミステリ第三弾。以前よりも落語とミステリとの融合度は増していて、それでいて師弟間・親子間の人情噺でほろりと落とす。こなれた感じは出てるんだけどもうちょっとインパクトが欲しいかなぁ。登場人物がみんな普通な感じなのがそう感じさせるのかな。
しかし個人的には探偵役である編集長・牧のキャラクターがやっぱりどうしてもなじめない…。人の話を聞く!意味なく話題を変えない!わかったことは早く話す!そんなにもったいぶるから『七度狐』の時はあんなになっちゃたんじゃないか!と、ひとり苦言を呈しながら読んでいました。
大倉 崇裕
東京創元社 (2005/01/08)
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