浅暮三文『実験小説 ぬ』

一に幻想、二に奇想、三四がなくて五里霧中。見たこともない世界を進む強行軍。ネタ的に”ありそう”な出発点なのに世界感が捩れていく様子はわけもわからず面白く一気読み。「ベートーベンは耳が遠い」がすごいツボ。